現在、日本人の平均寿命は、男性81.4歳、女性87.4歳です。(2020年7月時点)
仮に80歳まで生きるとしたら、いったいどのくらいの時間を過ごすことになるでしょうか。
計算してみましょう。
- 80(年)= 365(日)× 80 = 29200(日)
- 29200(日)= 24(時間)× 29200 = 700800(時間)
- 700800(時間)= 60(分)× 700800 = 42048000(分)
- 420480000(分)= 60(秒)× 42048000 = 2522880000(秒)
つまり、「80年=2522880000秒」です。
漢字で書くと「25億2288万秒」です。
とんでもない数字になりましたが、この記事を読んでいる間にも貴方の貴重な「1秒」は消費されています。
「年」という単位は、自分たちの毎日の生活からは比較的遠いところにある単位(概念)であるため、そのイメージがしにくいです。
しかも「80」という数は数字のマジックで「大きいもの」というイメージがあるため、私たちは「80年」をとても長い期間であると認識しやすく”人生は長い”なんてことを述べる人もいます。
しかし冒頭の計算のように「秒」でこの人生の期間を捉え直すと、途端に人生が身近で現実味を帯びたものになってきます。
そして今にも時間が刻一刻と過ぎ去っているイメージを持つことができたのではないでしょうか。
“人生が長い”なんてことは、これっぽっちも無いのです。
もう一つ計算をしてみます。
自分の「単位時間の価値」について考えたことがありますか?
単位時間とは「1」を基準とする一定の時間、つまり、1時間とか1日とかのことです。
「価値」をどう解釈するかによっても話が変わってしまいますので、ここでは簡単に価値の基準を現在就業活動で得ている「お金(Money、gain)」とします。
アルバイトでは簡単です。時給900円と1時間当たりの価値を示してくれています。
会社員で給料性の場合では、もし9時~17時の8時間労働で日給換算8500円の会社で働いているとしたら、
8500(円)÷ 8(時間)= 1062.5(円)
つまり、1062.5(円/時=時給)ですね。
厳密にはここに手当やボーナスなどの報酬が加わるため金額は変わってきますが、この話の本質はそこではありません。
自分の「単位時間の価値」を把握しましょう、ということです。
では、(時間)ではなくもっと細かく計算していきます。
1062.5(円)÷ 60(分)= 17.70(円) つまり1分当たり18円
17.70(円)÷ 60(秒)= 0.295(円) つまり1秒当たり0.3円
の単位時間価値を持っています。
これまでの2つの計算を合わせると、このブログを読んで1秒1秒経過するごとに、あなたは0.3円を消費しているのと同じことになるのです。
「「それだけの価値がこのブログを読むことにありますか?」」
ここで1つ結論が出ました。
そんな風に、今行っている行為が、「単位時間の価値」を費やすだけの意味がある行為なのかをしっかり考えて生きることが大切であると私は考えます。
こう考えると、コタツでダラダラとスマホを弄ったり、意味もなくTVやYouTubeを見ている時間がかなりもったいないと思いませんか?
ここで本題です。
このような時間の消費を減らすための方法の1つが、今回のテーマの「目標設定」であると考えます。
仮に私達が何歳であったとしても、「こうなりたい」とか「これをしたい」というホープは誰しも持っていると思います。
「お金持ちになりたい」「FIREしたい」「この資格を取りたい」「長生きしたい」などなど。
それらは全て「大目標」になります。
この「大目標」を叶えるために、逆算して「小目標」をいくつも設定していきます。
「大目標」という到達点に向けたロードマップの上に、「小目標」というマイルストーンを置いていくのです。
この時にも「単位時間」ごとに設定していく意識を持ちます。
例えば、1年後にある試験に合格して、とある資格を取りたいのであれば、
試験に合格することが「大目標」となり、それを実現するために、11ヶ月目にはこうなっている、10か月目にはこうなっている・・・・・今月はこうなっている、という風にひと月単位での目標は何かを設定していきます。
その次は1週単位での目標を設定し、それができれば1日単位での目標を設定する、という工程です。
そうすると、1年後という比較的遠いところにある目標が、途端に身近に感じるようになります。
この過程を経ることで、今やるべきこと、というかやらなくてはいけないんだという現実が見えてきます。
目標を逆算して設定していくと、「あなたの0.3円」つまり「単位時間の価値」を無駄にすることなく、あなたはあなたのなりたい人物に少しでも近づくことができます。
以上のことをどんな事態に対しても考えるようにして、習慣化していきましょう。
最後に、目標設定に関する3つの格言をご紹介します。
目標を持っていない人は、舵の無い船のようなものである
―トーマス・カーライル(イギリス)
立ちはだかる壁は、目標から目を逸らしてしまう時、恐ろしく見えるものだ
―ヘンリー・フォード(アメリカ)
時間は有効に使えば、十分に足りるものである
―レオナルド・ダ・ヴィンチ(イタリア)